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噛めば噛むほど味の出る…自家製 干しきのこを作ってみた!

噛めば噛むほど味の出る…自家製 干しきのこを作ってみた!

以前干し野菜が流行っていたことを思い出す。干すことで栄養価が高くなり、味も濃くなると、様々な料理本を賑わせていた。

しかしお遊びと侮ってはならない。

というのも、実はなかなか匙加減が難しい。カラカラに乾燥しすぎると、木っ端かゴミのようになる。

まず試すなら、野菜よりもきのこのほうがいいだろう。

何故ならツマミにもなる。自分で干してみたきのこで作るツマミは、また違った美味さがあるはずだ。

干したきのこの栄養価

干した椎茸は、生と比べてビタミンDが10倍に増えるそう。

ビタミンDと言われても、ピンとこない人がほとんどかもしれない。

栄養の効能については、四の五の言えないが、不足しないほうがいい。社内に引きこもりがちな現代のサラリーマンたちは、ビタミンDが不足気味である。

どうしても知りたいのであれば、ネットで検索などせず図書館に行き、栄養についての書籍を読んでいただきたい。

さあ、椎茸を干してみよう!

干しキノコ

干しキノコの中でも、定番の椎茸。そのまま干す方法と、スライスして干す方法があるが、両方干しておくと、調理によって使い分けができる。

ほこりや汚れを、キッチンペーパーなどでよく拭き取って、天日に干す。乾物用のネットか、無ければざるでも可。風通しのいい天日に干すのがポイントだ。

セミドライ

セミドライの場合、2~3日干せばOK。セミドライは水分がのこっているので、日持ちはそれほどしない。週半ばに干して、週末のツマミにするのが理想。

フルドライ

きちんと干しきるフルドライは、日持ちがする。保存用の袋できちんと密閉すると、常温で2ヶ月は持つだろう。1週間程度干せば完成だ。

きっちり保存食として考えているなら、からからに干したフルドライがおすすめ。日当たりが良く風通しの良い場所に吊し、ほったらかしにしておけば完成するので、女性のご機嫌取りよりも簡単だ。

椎茸以外のきのこも干して料理してみた

市場で手に入るキノコを買いあさって、筆者自ら実験をしてみた結果をお教えしたい。

とにかく買えるキノコをあらかた干してみた。シメジ、マイタケ、エリンギ、榎木…。他に干してみて欲しいキノコの要望があれば、チャレンジしてみるのでご一報を。

シメジ

香り松茸、味ジメジ。どんな味になるか楽しみでもある。

石ずきを切ってばらばらにした状態で干してみた。

大量のシメジで、山になっていたが、放置すること1週間。ホセホセに水分の抜けた、小さなシメジが横たわっているのを発見。これを集めて、ジップロックで保存。

調理法としては、スープにばらばらと投入すると、なかなか便利だ。歯ごたえがちょっとあるものの、違和感無く食べることが可能。

ツマミにするのであれば、塩昆布と一緒に白だしなんかで煮詰めるといい具合に酒がすすむ。

マイタケ

マイタケも同様に、ほぐしてばらばらの状態で干してみた。

こちらも形はそのままだが、小さくなったしわしわのマイタケが完成。

シチューにでも投入してみよう。シチューのもとを入れる前に、野菜と一緒に煮込めば柔らかくなる。ホセホセのままで見栄えは悪いが、味は悪くない。

しかし、ちょっと歯ごたえは残る。

シチューよりは、もうちょっと汁気ある中華スープだったかな。

エリンギ

エリンギは、スライスして調理する時の形で干してみた。

水分が抜けて、木っ端のようになるので、うっかり捨てられないように注意。

中華の炒め物に使うため、水で戻してから使った。数時間水で戻すと、見た目はイマイチでも味はまあ良い炒め物になる。

ツマミにするのであれば、塩水で戻して無塩バターで炒めても美味い。

エノキ

エノキは1週間放置したので、市販のものよりもカラカラに仕上がった。こちらも木の枝のよう。

これも水で戻して甘辛く佃煮にしてみた。

これが結構イケる。飯も酒もすすむ一品になった。

干せば良い出汁が出て保存食にも!

悪くない。

干し野菜や干しきのこは男女問わずに楽しめる。

非常食、とまではいかないが、やや保存食にはなる。

そして干したきのこからは、いい出汁が出る。

水分が排出されることで、旨味成分が濃縮され、味が濃くなるからだ。生よりもずっといい出汁が出るので様々な料理に使用できる。

最近は椎茸だけではなく、干し榎木も市場で見かける。干したきのこは人の手間がかかっているので、若干高価な様子。

しかし自分で干すのが面倒なら、早速市販の干しきのこを探しに行こう!

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