【嗜好と思考】大人はその日の思考整理にバーへ向かう《カクテルとの付き合い方》

美しい色とりどりの飲み物。きらきらとライトに照らされて、その色は鮮やかに美しい。

おしゃれなカウンターで飲むカクテルは、一日の疲れを癒して優雅な気持ちにしてくれます。

大人なら、くつろげる行きつけのバーが欲しいところ。バーは時に社交場であり、一人で思考を整理する場でもあります。

最近はコーヒースタンドでも、手軽にお酒を楽しめるようになりました。一杯軽く飲んで帰りたい、という人達に受けて需要が高まっているのでしょうか。

が、バーだって一杯軽く嗜みたい人には絶好の場所。

沢山頼まなきゃ入りづらい…そう思うかもしれませんが、そんなことはありません。

筆者は過去にショットバーで働いていたことがありますが、一杯飲んで帰る方、けっこう居ましたよ。家に帰る前に、一杯ひっかけて仕事のイヤなことを忘れて帰るそうです。滞在時間も短く、30分〜60分程度。明日の仕事にも響かないので、ちょうどいいくらい。

スマートに飲んで、仕事のイライラを家に持ち帰らない。大人な飲み方ですね。

シェイカーは何故使うのか

カクテルといえば、銀のマトリョーシカのようなシェーカーで、氷と一緒にしゃかしゃかと振られている様子が目に浮かぶのではないでしょうか。

シェーカーで作られるカクテルは、バーテンダーの腕の見せ所でもあります。

氷を手早く入れて、お酒やシロップ、レモンやライムを入れ長いスプーンでしゃかしゃかと回したかと思えば、一瞬でシェイカーが振られ、綺麗なグラスに注がれる様は見ていても素敵。

このシェイカーの振り方が上手くいかないと、カクテルの味は全く違ったものに。氷が溶けて薄くならないうちに、お酒の全体を冷やし混ぜ合わせて、空気を含ませることによってまろやかに仕上げているのです。

自分に合うカクテルを探す楽しみ

カクテルって種類も多くて、なかなかどれが自分に合うかわかりづらいですよね。綺麗な名前や色につられて頼んでみたものの、出てきたカクテルは度が強くて飲めなかったり、甘くなかったり、その逆で甘すぎたり…。

失敗ばかりしているうち、カクテルは苦手になってビールばかり頼んでいるのでは?カクテルも、自分の好みのものに出会えば、その美味しさに気付くはずです。どんどん失敗しましょ!

お酒に自信があるなら、ショートグラス

足の長いショートグラスに入っているカクテルは、見た目がオシャレ。時間をかけずに短時間で飲むのがマナーです。時間をかけずに飲むわりに、アルコール×アルコールのような組み合わせが多く、度数は強め。

よく、マティーニという名前は聞くでしょう。ショートグラスに入った、グリーンオリーブが沈んだおしゃれなやつ。レシピはほぼジン。お酒の度数にしたらけっこうなものです。

また、砂糖やジュースは使いませんから、かなりパンチのきいたジンの味。ジンが好き、という方にはおすすめです。

ですが、甘みが付いたものがお好みなら頼まないほうがいいですね。

ゆっくり時間をかけたいなら、ロンググラス

お酒が弱いのであれば、細長いグラスに入っているロングカクテルがおすすめ。氷の入ったロンググラスで飲むカクテルは、時間をかけてゆっくり飲むカクテル。ジュースやシロップ、ソーダ等で割るので、飲みやすくアルコールの度数も低めです。

バーでの楽しみ方

チャージ

基本的にバーにはチャージ(席料)が付きます。ノーチャージバーもありますが、ノーチャージとうたっていなければ、ほとんどのバーはチャージが付くと思っておいたほうがいいかもしれません。

チャーム

バーでのお通しのようなもので、出てくるのはナッツやドライフルーツのように、お酒にあうおつまみ。お断りすることも可能ですが…中には凝った料理を提供する場所もあるので、アレルギーのように食べられないものの場合以外は、チャームも楽しみのうち。

ちなみに筆者はドライフルーツが好きで、自宅でも買ったりするのですが、バーでつまむドライフルーツは家のものより数倍は美味しく感じます。ものもいいのでしょうが、雰囲気も美味しさを倍増させるスパイス。

ベースのお酒

バーによって使っているベース(お酒)のメーカーが変わります。ちょっと高いバーなら、ストレートで出すような上質なジンやラムを使って、カクテルを提供してくれるはず。このベースのお酒によって、カクテルの味はかなり変化します。

会話の楽しみ

カウンターに座ったのなら、バーテンダーや常連との会話も楽しいものです。カウンターで顔を合わせているうち、挨拶を交わし、そのうちビジネスの話をするように。そこで、新規事業を立ち上げる仲に…という話も耳にします。カウンターはまさに社交場。

もし、一人で静かに読書を楽しみたいのであれば、テーブル席に行きましょう。ゆっくりお酒を飲みながら自分のペースで過ごすのも、大人の時間の使い方。

あなたも自分に合ったカクテルを見つけに出かけてみてくださいね。